デフレ?いやいやしっかり者というべき ― 2010年12月10日
小三長女の社会のテストを見せてもらった。いくつか間違えている。どれどれ、何を間違ったのかな。[3]あゆかさんの家の買いもののしかたを読んで、といに答えなさい。ふむふむ。「家族の( イ )を考えて、しんせんで、( ウ )しなものをえらぶようにしています。そのために、、、、、、」という箇所が間違っているんだ。長女はなんて間違ったんだ。「家族の( えいよう )を考えて、しんせんで、( 安い )しなものをえらぶようにしています。そのために、、、」は、長女の間違った答案。栄養あって安いんなら、いいじゃん。あながち間違いでもないような。でも正解は (えいよう)ではなく(けんこう)、( 安い )ではなく( 安全 )。長女の解答は、デフレ社会の影響が子供にまで及んでいるということか、いやいやしっかり者のお嫁さんになれる素地があるということか!?
極細歯間ブラシ ― 2010年12月12日

最近超極細な歯間ブラシが発売された。歯と歯の間の清掃をするのに、フロスや歯間ブラシなどあるが、簡便さと清掃効率からやはり歯間ブラシを勧めることが多い。ただ歯と歯の隙間が狭い場所だと、歯間ブラシが入らないので、フロスを使ってもらうことになる。が、フロスは慣れていないと上手く使えない人がいてるので、空隙の狭い部分用に、ほそ~い歯間ブラシが望まれていた。そんな歯間ブラシの名称は「激細」。何せ、通常のシャープペンシル(0.5mm)の芯の部分に入っちゃうのだ。植毛部のワイヤーがあまりにも細いので、引っかかった状態でグイっと力をいれて押し込むとすぐにフニャと曲がっちゃうのが難点だけど、小さな隙間にも入るのはやはり優れものだ。販売会社はジャックス。
一歩先を行く ― 2010年12月24日
仕事の合間にお昼。時間がないので、<もやしを加えてすぐできる。春雨炒め>をつくっていた。すると後からきた奥さんが、「ほうれん草まだ生やんか」「???」ほうれん草なんてナイヨ。もう一度奥さんが「ほうれん草に火がとおってないよ」「は?ほうれん草なんて使ってないよ」はっとする奥さん。「わたし、もやしのことほうれん草って言ったね」 ・・・その後の雑談で・・・・・ 「友人が旦那さんと竹内まりやのコンサートいってんて。旦那の松下達郎がバックコーラスしてたらしいよ」僕は聞き流したのだが、自分で気がついた。「山下達郎やったね。ははは。も~どうしよう。」 僕より年下だが、一歩先んじている。
光り輝く緑のライン ― 2010年12月30日
麺教室へ行こうと思い立ったのは父親がうどんやそばが好きだったからである。でも作る機会があんまりないままに、父親はだんだんうどんを食べなくなった。少し硬めにゆでたり、いやいや年寄りだから柔い方がいいのかも、と試してみたがやっぱり残す。父親はクモ膜下出血を起こしてから失語症になり筆記もできず、加えて年をとり耳も遠くなったために、コミュニケーションがほとんどとれなくなっている。長い麺がダメなのかとキッチンばさみでちょきちょきしたが、やはりダメ、お椀をはじめから脇へよけて、もうほとんど手をつけない。というか普通の食事もあまりとらなくなってきた。もの語らぬ父親はただ手を横に振るだけである。僕は、うどんをだすのをやめてしまった。そして、まもなく、父親の食事の準備をする必要がなくなった。そればかりか、朝晩の血圧体温や体重の測定もしなくてよいようになった。 父親の環境が変わって、僕はさらに色々なことから解放されていった。ベッドの柵をつかんで、乗り越えようとする父親を押さえる必要がなくなった。病室を出るときに手を振らなくてもすむようになった。ほっぺたをつねっても、手で払いのけられる心配もなくなった。大工をしていた名残のあるごつごつした大きな手を握り返す必要もなくなった。数日後には、酸素呼吸マスクのずれを直す必要もなくなった。 夜通し詰めるつもりで荷物を持って病院へいったのに、数時間後にはわずかにあった胸の動きを見守る必要もなくなった。そしてそして、最後は心電図のモニタを食い入るように見つめる必要がなくなった。というのも先程まであった不規則な波形が消え、いつまで見つめていようとも、ただまっすぐな横一線、緑色のラインが変わらずに、薄暗い部屋の中で光り輝き続けるだけだったから。 4ヶ月ほど前のできごとである。父親89才の誕生日まであと1ヶ月ほど、という夏の暑い夜であった。
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